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  • 著者井沢元彦
  • 出版社小学館
  • ISBN9784093794176
  • 発行1998年7月

逆説の日本史 6(中世神風編)

“平和ボケ国家”の源流「風神」信仰の謎に迫る!
太平洋戦争はいうまでもなく現代に至るまで、日本と日本人を呪縛し続けている「神風信仰」。元寇勝利という“奇蹟”は「神国」ニッポンに何をもたらし、何をうしなわせたのか!? 「蒙古」という当時の世界最強軍団の力を前に、日本は「神風」によりその実力以上の勝利を収めてしまう……。それまでにも「神の国」という概念はあった。 しかし、元寇の勝利体験により「神によって守られた世界で唯一の国」という特殊意識が日本に、日本人に決定づけられたのだ。この思想風土を解く鍵は、日蓮、親鸞らが起こした特殊な日本仏教にある。 元寇と鎌倉新仏教、そして鎌倉幕府滅亡の系譜を辿りながら、責任の所在が曖昧で、危機管理能力が欠落した“平和ボケ国家”現代日本の「虚妄のシステム」を暴き出す!

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