現代確率論の創始者コルモゴロフらによる確率論の入門書。特にコルモゴロフひとりの手で書かれた第1章は、本書の概要を述べた導入部でもあるが、確率の考え方、基礎数理、ブラウン運動、ランダム・ウォークなどを一通り平易に解説してあり、広範な分野の読者にとって興味深い内容となっている。翻訳に当たっては、演習問題に新たに詳しい解答を作成するなど読者の便宜を図っている。