パリ在住のジャーナリストが、官庁街から高級住宅街、移民街とくまなく歩いて住民たちにインタヴューし、各々の区の個性とそこに暮らす人々の素顔や喜怒哀楽を紹介する。時に歴史解説風、時に旅行ガイドブック風、時に文学エッセー風、時に庶民の一代記風…と、四季を通して楽しく散策をしながら、パリに暮らす人がひりひりと生身で感じているパリの匂いや感触を追体験する。歴史と文化と伝統に支えられた街に、生っ粋のパリっ子と移民たちが暮らし、内と外のエネルギーがぶつかりあって、絶えずあらたなエネルギーが生まれる。そんな新しいパリの素顔。