「人間ちうもんは、命をかけにゃならんときがある」かつて身を挺して増税に立ち向かった家老がいた。ときは過ぎ、百姓たちの生活は再び逼迫し――。慈愛の心を貫く青年医師の目を通して、市井の人々を見た歴史大作。(解説/上田久美子)