原因不明の難病から奇跡の回復をとげた生命科学者は、激痛と戦いながらも花に進化の神秘を思い、窓の外に輝く月から宇宙へ思いを馳せてきた。遺伝、臓器移植、尊厳死から、音楽の喜び、神秘体験まで考察するサイエンス・エッセイ。感動と畏敬を持って生命現象に対する著者の目は、科学を越えた神秘をも見通している。