書物の収集はいかに権勢や富と深く関わっていたか、また有名無名の司書たちの哀楽はいかばかりであったか-。純然たる図書館史・職業史に終ることなく、連邦ドイツ図書館館長が豊富な逸話と図版、機知と諧謔を交えて「一筋縄でいかぬ職業」の過去と現在をいきいきと語る。