「知識」とは何でしょう。知識を計量化して管理することにはどういう意味があるのでしょうか。いま、企業はいうに及ばず大学でも、知識を共有して活用することがブームのようになっています。そこでは、マクドナルドは「賢い組織」で、大学は「愚かな組織」と考えられています。たしかに現在の大学には問題も多く、変革は必要でしょうが、マクドナルド化した大学から真に創造的な知が生まれてくるでしょうか。ナレッジマネジメント(KM)の考え方に底流するものを洗い出し、大学とその知の自律的なあり方を根底から問い直します。「管理された知」ではなく「創造的な知」を求めるすべての人に必読の書。