京都では唯一岩波本をそろえ、大正から昭和のはじめまで30余年間に花開いて一代で終った西川誠光堂。京都でこの本屋を知らない学生はモグリといわれ、三高や京大生の集いの場となった書店の番台にあって、だれよりも学生たちを愛した"名物おばさん"西川ハル。いまはない伝説の本屋と、その時代を再現。