本書はわが国初の思想書である『徒然草』の中の修養教訓上の名文を選び、著者独自の見解の下に学問的臭味を脱してその本領を説明し、更にこれを裏付けるために知名の学者・思想家・芸術家の卓見を引証し、平明親切に読本化した、忘れられた名著の再生・復刊である。