時は北歴1951年。今を遡ること3年前。所は郊外の寒村ケルビーニ。事件の発端は謎の魔族の出現だった。生きることに倦んでいるレイオットは、いつものように、さしたる思いも無く仕事を受けた。魔族を退治すれば、それで終わるだけの取るに足りない仕事。しかし。彼はそこで出会ってしまった。深い絶望を湛えた瞳の少女・カペルテータに。そして始まる惨劇-。生きる意味が分からない少女と生きる価値すら見いだせない男。どこか似ている二人の出会いは、殺戮を招くことしか出来なかったのか!?榊一郎のハードボイルド・アクションファンタジー第四弾。人はどうすれば救われるのだろう-。