-俺を憎め。黒い鎧を纏ったレイオットは、少年に向かってそう言った。自分を憎むことで、哀しみを乗り越え強く生きられるなら、それで良いのだと。エリック少年はその言葉を拒んだ。-全てを他人のせいにして弱い心から逃れても、それじゃ駄目なんだ。そして、魔法の力に魅せられた虐められっ子・ファネット。大きな力を持てば全てが変わると信じた愚かな少女。そんな彼女が魔法に憧れるのをいったい誰が責められるというのか。弱虫と呼ばれたまま生きていてはいけないのか?本当の強さとは何なのか?レイオットは今日も黙々と魔族を狩る。好調のハードボイルドアクションファンタジー第5弾。