メルヴィを知るふたりの魔道士アドルファスとルカス。メルヴィと同じ魔道士であり、立場を違えるふたりだけが知っている、"歩く破壊神"メルヴィの真の姿!"黄金の都"の魔道士組合に所属し、依頼された仕事をきっちりこなす、理性的にして有能な魔道士アドルファス。しかしその実体は、長老の末席に加えられながら何かといいように使われる便利屋だった。そんな彼が魔道士を志した理由とは?魔道士ルカス。かつてメルヴィと親しく付き合い、カシムから信頼されながら、痛烈な裏切りの果てに滅んだ男。その深き闇を生み出した背景とは?冴木忍のロングセラー『メルヴィ&カシム』第6弾。メルヴィを語るには外せない、ふたつのエピソード。