巨匠が描く、科学とオカルトの融合した世界
主人公・雨宮 瀑(あまみや たき) には脳がなかった。だが普通に生活し、脳がないとわかってからは兄の霊、それもなぜか無数の霊を見たり会話することもできる。瀑の前で次々に不思議な事件が起き始める。羊ヶ山(ひつじがやま)団地の怪事件、そしてインテリジェントビルで起こった謎の爆発事故… そして脳がないことを悩む瀑がたどり着いた、この世界の秘密とは…?
【編集担当からのおすすめ情報】 最新の科学トピックを盛り込んだSFにして、この世界への根源的な問いかけを含む哲学の書、さらにいわゆるオカルトの世界に切り込んだ挑戦作でもあり、そして何よりも第一級のエンターテインメント!! こんな離れ業ができるのも、筆者ならでは。画業40周年の総決算、という意気込みが伝わってきます。