あなたを待つ8つの意外な結末!傑作短編集
地味なかわりばえのしない毎日を過ごす、灰色の服のおじさん。おじさんのただ一つの喜びは、歌を歌うことでした。でも職場のボスに「歌うな!」としかられて、おじさんは仕方なく布であごをしばって暮らすことになります。そんなおじさんに待ち受けていた意外な結末とは?(「灰色の服のおじさん」)
亡くなったおじいさんが大切にしていた古時計。見捨てられた文字盤からは、いつのまにか数字が消えていました。数字たちは、時計の文字盤の上のつまらない生活にあきあきして、逃げ出してしまったのです。数字たちのゆくえを探しに旅に出たラモンが見つけたものは…。(「古時計」)
スペインの伝説的名作児童文学が、日本語に初めて翻訳されました。8つの短編作品は、どれも意外な結末で読む人の心を強く打つものばかり。シンプルだけれどファンタジックで、奥深く、少しほろ苦く、静かな感動が広がります。ゆっくり、ひとつずつ味わってください!
【編集担当からのおすすめ情報】
数々の文学賞を受賞したスペインの児童文学の名作が、初めて全訳されました。原書は1978年、フランコ独裁政権崩壊後のスペインで刊行され、時代の変革期に立つ人々に強い感銘を与えました。8つの短編は、どれも素朴だけど奥の深い物語ばかり。意外な結末にあっと驚いたり、ほっとさせられたり、人生の苦さを味わったり、小学生から大人までさまざまに楽しめる本です。どれも短い物語なので、朝読にも最適です!