もし、源氏物語の作中の女性たちが自由に語りはじめたら…。一人の男性をめぐって、寵を分け合うことになった女性たちが、嫉妬や不安、怒り、哀しみ、あきらめなど、やり場のない恋情を一人称で切々と吐露する。光源氏をめぐる女たちの多重唱。