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  • Publisher小学館
  • ISBN9784096772171
  • Publish Date2010年5月

永遠の詩 07

萩原朔太郎の傑作を解説付きで収録
萩原朔太郎は1886年(明治19)、群馬・前橋の医家の長男として生まれた。文学や音楽の才能に恵まれながらも学業では中退を繰り返し、多感な青年時代を過ごす。そして1917年、第一詩集『月に吠える』を発表、以後も数々の名詩集を世に出し、日本の近代詩が現代詩へと変貌する、その原動力となった。朔太郎は、詩のことばを、意味やリズムに仕えるだけのものだとは考えなかった。誰も表現することのできない、たとえば「こころ」などといったものを表現できる、それこそが「詩のことば」なのだと考えた。そのため、彼の詩のことばは、今まで誰も考えなかったような比喩に満ちあふれ、真理を追求しようとする彼の真摯な態度は私たち読者のこころを突き動かす。ページを繰れば、その豊穣なことばの世界に圧倒されるはずだ。結婚生活は収録した58篇すべてに、詩人・高橋順子による鑑賞解説付き。巻末には詩人の人生がたどれるビジュアル年譜と、アーサー・ビナードによる書き下ろしエッセイを収録。
【編集担当からのおすすめ情報】
本書の巻頭言「言葉以上の言葉──高橋順子」と巻末エッセイ「そのこころは?──アーサー・ビナード」を読んでほしい。朔太郎がなぜ詩を書いたのかがよくわかるはずだ。そして今の世界を見回してほしい。説明できないことを説明するために、政治家たちはどれほど空疎な言葉を尽くしていることか。

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