• 著者三浦篤
  • 出版社小学館
  • ISBN9784098230235
  • 発行2012年12月

名画に隠された「二重の謎」 / 印象派が「事件」だった時代

推理小説仕立てで解き明かす「名画の謎」
「見ることの専門家」である「わたし」が美術館でみつけた、名画に残された「事件」の痕跡。長い間ずっと観客の目の前にありながらこれまで誰も気づかず、見逃されてきたその小さな痕跡を手掛かりに、背後に潜む謎をさぐってゆく「わたし」。すると、最初は無関係に思われたいくつもの「事件」の背後に、共通する大きな謎の存在が明らかになる・・・・・・。
19世紀末パリ、世紀末を迎えた芸術の都を震撼させた「二重の謎」が、いま白日の下にさらされる。共謀したのはマネやドガ、ゴッホ、セザンヌなどの巨匠たち。そして、「事件」の鍵を握る「絵画に目覚めた絵画」の正体とは?
19世紀後半~20世紀初頭にパリで起こった新古典主義から、写実主義、印象派、ポスト印象派へとつながる一連の西洋絵画の「変革」が、当時、広く一般市民の間に大きなスキャンダルを巻き起こすほどの「事件」だったことの意味について、推理小説仕立てで面白くわかりやすく描き出す。読者の知的好奇心に訴える、新しいスタイルの美術入門書。

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