結核に苦しみながら、小説に読みふけった少年時代。三島由紀夫に出会い川端康成、梶井基次郎に心酔した大学文芸部の頃。大学を中退して結婚、生活に追われつつ、常に「勁い文学」を志した同人誌時代-。太宰治賞を受賞し、作家としての地歩を固めるまでの長い道程を、日記、メモ等をもとに丹念に綴り上げた「文学的自伝」。