地下鉄で、酒場で、河原町の雑踏で――京の街角には歴史を見つける愉しみがある。人生の閉幕を意識し始めた作家は、常にこの国の歴史の大舞台であった地で思索を巡らせるべく、京都に仕事場を構えた。先斗町のバーで津田三蔵の幻を見、花街・島原に反体制の気配を感じ、「司馬〓太郎のソファ」に新撰組を想う。小さな発見が思わぬ史話へ発展する週刊新潮の好評連載を書籍化。知的興奮に満ちた68話の随想集。
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