醍醐天皇の血筋でありながら、母に手酷い仕打ちを受け、都を出奔。野辺の骸を荼毘に付しつつ諸国を遍歴し、平将門の首に祈りを捧げ、比叡山の権威にも屈しなかった空也。その波乱と熱涙の全生涯を描く歴史小説。〈受賞情報〉歴史時代作家クラブ賞作品賞(第3回)