ブラジル東北部の小さな町エクルウは2百年も前からアンドラーデ家とビーステルフェルト家に支配されている。百年ほど前のある事件から両家はことごとに対立反目し、爾来、殺し合いが絶えたことはない。そんな怨念の町に、ある日、弓削一徳、そう、が飄然と現れた。-吉川英治文学新人賞・日本冒険小説協会大賞同時受賞。