心ならずも国を追われ江戸へもどってきたものの、なぜか行く手に波紋が起こる。秘めた想いが心の支え。出会いと別れ、許しと再生。自分探しの旅がはじまる。ほとばしる情念と、あふれる叙情、みずみずしい感性で謳い上げた問題作。会心の時代小説デビュー作。