ユーモアと諷刺の底にひそむ深い人間洞察、口語体を用いた自由かっ達な文体で、現代アメリカ文学に大きな影響を与えた作家マーク・トウェイン。その波乱にみちた生涯を、本人がその死後に墓の中から語るというユニークなスタイルで書かれた自叙伝。開拓時代の田舎町に生れ育ったいたずら小僧がまともに学校も出ずに自分の腕と才覚で稼ぎながら成長する。印刷工、水先案内人をへてゴールドラッシュにわくネバダで金鉱さがしに熱中するが…。