芸に生きているのか、生かされているのか。人並みの幸せに恵まれず、活花と踊りに打ち込むしかなかった紗代乃と藤枝。一人の男を分け合うほど、淋しいわけではなかったが…。技芸に魅せられた女たちを描く傑作短篇集。