自殺から3年後の命日の前日、飛鳥はひそやかな気配となって現れた。23歳の娘の死を受け入れられない母親、弟、すでに再婚した父親、男友だち、ストーカーだった男、弟の恋人-関わりのあった6人ひとりひとりの物語があぶりだす飛鳥の死の真相とそれぞれの心の闇。自ら命を絶った者と残された者の魂の安らぎを描く長編小説。