島尾敏雄の『死の棘』に登場する愛人の正体は。あの日記には何が書かれていたのか。そして、本当に狂っていたのは誰か…。未発表原稿や新資料によって不朽の名作の真実に迫り、妻・ミホの生涯を辿る、決定版評伝。〈受賞情報〉読売文学賞評論・伝記賞(第68回)