北都・札幌の開陽銀行に勤める塚本慶子は二十九歳、独身。性格は明朗闊達、仕事は有能。上司からは信頼され、部下には慕われている。順調だった生活に波風が立った。二歳若い部下から突然求婚され、その一方で、直属の課長と飲んだ夜、不倫関係におちいってしまったのだ。懸命に生きるOLの愛憎、涙と笑いを描く長篇小説。