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  • 著者読売日本交響楽団
  • 出版社中央公論新社
  • ISBN9784120050077
  • 発行2017年9月

オーケストラ解体新書

コンサートホールは、携帯電話や身の回りの雑音から切り離され、音楽に集中するには最適の空間だ。管弦楽器の美しい響き、ティンパニや大太鼓、シンバルの迫力ある音が、直接体に伝わってくる。CDやDVDの再生装置で聴く音楽とは明らかに違う。演奏会に向けて、指揮者やソリスト、楽員たちは、それぞれが入念に準備し、本番では最高のパフォーマンスを発揮する。本書は、一九六二年に創設され、日本を代表するオーケストラである読売日本交響楽団(読響)を俎上に載せた。楽員と事務局員が車の両輪となって、年間一〇〇回以上の演奏会を作っていく。オーケストラの構成員たちは、日頃何を考えているのか。オーケストラの内側から紹介したい。一つのコンサートが出来上がるまでの物語は、クラシックファンだけでなく、クラシック音楽に馴染みの薄い人にも、興味を持って読んでもらえるだろう。

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