1989年秋以降の東欧の劇的変革と米ソ協調は戦後世界政治の枠組を一変させたが、経済はそれに先行し、既に70年代から構造転換をみせ始めていた。それは超大国米国の覇権失墜と各国の統合と協調、すなわちグローバリゼーションへの歩みであり、世界経済が貿易だけでなく投資によって強く結合される現象でもあり、主役の一人は日本である。第一線の経済ジャーナリストが世界各地の取材を通して伝える生々しい経済の現場報告。