湾岸危機発生以来、国連の平和維持活動に対する貢献が政治課題となって、日本の国連に対する関心は従来にもまして高まっている。国連は人類に普遍の理想を追求する機関として甦えろうとしているのであろうか。本書は国連本部ばかりでなく、IAEA、WHOをはじめとする世界各地の関連・専門機関で10年間、広報官として勤務し、異文化間コミュニケーションの担い手として活躍した著者による、国際政治の現場からの報告である。