誕生時点から現実の課題にさらされ続けた長い歴史を有する医学。その医学と医学史こそ、これからの学問のモデルだと認識した気鋭の数学史家が、基礎医学の広汎な分野で活躍し、医学史分野でも画期的な業績を上げている碩学に、医学の史的展開について問いかける。対極的な専門分野にもかかわらず、脳死等の現実的課題への対応には歴史的反省の上に立つ理性的観点が必要だ、という共通の足場を確認し合い、知的対話の有効性を実証。