数学の定理というと、私たちは方程式などの難しそうな記号を思い浮かべる。しかし、「数学とは美の一つの表現方法だ」という観点で日常身辺を眺めると、最小の紙での包装、平面を敷きつめるタイル張り、ケーキの中身も含めた均等分割、折り紙の一刀切りなどにも、美しい定理を見出すことができる。本書は、最近発見されたばかりの定理づくりを読者とともに体験する試みである。数学嫌いの読者にも、秋山流数学の魅力をどうぞ。