韓国のサッカー選手や俳優が軍隊に入るために活動を休止したり、大統領候補が家族の「兵役逃れ」疑惑により支持を失うなど、韓国に徴兵制度が存在し、それが大きな意味を持っていることはよく知られている。北朝鮮との最前線からソウルまでわずか四八キロメートルしかなく、いまなお「戦死」する若者が存在する、韓国独特の「軍事文化」とは何か。本書は、韓国軍と徴兵制度の実際を内側から描きだす貴重なレポートである。