明治期に充ててしまった馴染みの薄い訳語のせいで、現代の私たちにとっても抽象的で今ひとつ理解しにくいのが社会、そして社会学である。だが、社会とは私たちを取りまく世間(せけん)のことに他ならない。本書では、集団、コミュニケーション、組織、自我などのキーワードを切り口に、世の中の仕組みをよりよく知る方法を伝授。碩学による社会学入門にして、知的好奇心を持ちつづけ、人生を楽しむためのヒント。