日本の大学は、国をあげて世界大学ランキングの上位をめざしている。だが、ランキングはその実、イギリスの大学が外貨獲得のために仕組んだものであり、日本はまんまとその「罠」にはまっている。一歩日本を離れれば世界では通用しない「ニッポンの常識」から離れて、真にめざすべき大学像とは何か? 世界最高峰、イギリスの伝統大学で教授を務める著者が彼我の違いを探り、我らの強みを分析する。