日露国交の回復、宣統帝の庇護、犬養内閣外相、蘭印交渉、初代の中華民国大使等々…。明治・大正・昭和と、日本の近代から現代まで、六十余年にわたって激動の歴史に自ら深く関わってきた、一外交官が綴る、生きた日本外交史。また、小村寿太郎、張作霖、蒋介石など、政府要人の的確な人物評も興味深い。