世界から勤勉の美徳を賞賛されてきた日本人が、安直な方法論と手近な満足感を求めるようになってしまった。いま起こっている問題の多くは、「労せず功を得ようとする風潮」に原因がある。すさまじい努力で道を切り拓いていった同胞偉人たちの姿を鮮烈に紹介し、現代人に活を入れる、著者渾身、読者瞠目のスーパー・エッセー。心して読まれたい。