• Author野崎歓
  • Publisher中央公論新社
  • ISBN9784122061088
  • Publish Date2015年4月

谷崎潤一郎と異国の言語

西洋、中国、あるいはインドへ。文学史上、スランプと形容されがちな大正期の作品ではエキゾティシズムを超えた異邦を夢みながら、美女と美食に惑溺する独自の世界を開花していた。中国旅行、インドへの関心、映画での実験、翻訳、関西移住などの影響を解読しながら『痴人の愛』『卍』へと連なる文学的萌芽を再発見する。

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