テレビの経済コメンテーターとしても活躍する大学教授の三崎皓子は、「昔の男」矢木沢からの20年ぶりの電話をきっかけに、政界へ入ることになる。民間人として金融担当大臣を務めた後、故郷・京都で選挙を戦って参議院議員にトップ当選。山城総理から官房長官に抜擢される。しかし、この活躍を快く思わない古老たちが裏で結託し、皓子を陥れようとして……。選挙活動中に死去した父との因縁、矢木沢の奇怪な行動、そしてある日、山城総理が倒れる――。権力、欲望、嫉妬が渦巻く永田町。皓子は〝生贄〟となってしまうのか、それとも〝ジャンヌ・ダルク〟になれるのか?