枢機卿のポストでサヴォナローラを懐柔しようとしたアレッサンドロ六世、遊びと祭りが大好きで巨額の借金を残して死んだレオーネ十世ら、ルネサンスに君臨した四人の法王たちの、宗教と政治の間に展開される生臭い権力葛藤のドラマ。原史料を駆使し、精巧な構成と新鮮な語り口で史伝の面白さを伝える。