従来、個人が何かを習得することと考えられていた学習が、実は社会相互的に、テクノロジーや道具の使用を通して作り上げられるものであることを、旋盤工場や流通倉庫などの仕事場での人と人、道具と人のやりとりのエスノグラフィー的分析によって例証する。認知科学・社会学・文化人類学などで注目されている「状況論」の初めての書下し概説・研究書。