ナリスは遂に国王に対し兵を挙げた。彼に好意的なアムブラをはじめ、クリスタル全市に「ナリス起つ」の知らせがたちまち広まる。だが、ナリスがもっとも信頼する腹心のヴァレリウスは、囚われたまま消息がとだえていた。やがて国王側は、破城槌でナリスたちのたてこもるランズベール城の城門にうちかかり、さらに降伏勧告の親書を届けてよこす-ナリスは現王レムスを倒せるのか、さもなくば死あるのみ。反乱の成否は。