数学の杜に漸近的表現論と呼ばれるようになった小景がある.分野で言えば,表現論と確率論とが重なりあい混じりあうところである.この地の魅力を綴ってみたものが本書である.具体的には,主に対称群の表現を題材にし,確率論の技法を用いて近寄ったり離れたりしながら,いろいろなショットをお届けする.