王国カナルサリの人々は、生涯にただ一度神託を授かり、それを護符として生きる。しかし、国を担う王だけは人生で二度、神託を授けられた。-女王となったカリュンは、戴冠式の日ふたつの神託を授かる。それは、"和を持って統治する"と、"血によって支配する"というものであり、彼女に二通りの未来を示した。そして、カリュンの運命の車輪は、ある青年との出逢いによって廻り始める…。