アルド・ナリスが政治の表舞台を去ってのち、副宰相となったヴァレリウスは、アムブラに苛酷な弾圧を加えた。主だった学生は逮捕され、塾を閉鎖され、抵抗するものはいなくなった。だが、その絶望的な状況にも、リギアだけは屈しなかった。弾圧のきっかけとなったコント子爵を謀殺する動きを察すると、すぐさまヴァレリウスに一矢を報いるべく、子爵の脱獄を計画するのだった-ナリス不在によって風雲急を告げるパロ。