高齢者を支える地球や家族の取り組みに加えて社会の制度が整備され、かつてないほどに高齢者の生活は豊かに、多様になってきた。その反面、高齢者の「暮らし」は、見えにくくなっている。介護するだけではなく、ともに生きていくかたちを、一緒にさぐっていくことが、最も大切なのだ。「介護される人」ではなく、かけがえのない「私」が主人公となって自立した生活をすることが求められている。生活を支えるシニア・グッズの開発や相談に携わってきた著者による、高齢者問題への実践的提案。