授業にはまじめに出席、サークル活動、アルバイトも忙しい。ところが、表面の屈託なさとは裏腹に、大学生という人生の時期を充足させなければ、という何かしらの強迫観念ともいうべき憂うつ感情を抱いている今どきの大学生。この彼らの不満足感、充足しきれない感情の表現を、「ユニバーシティ・ブルー」現象という。気鋭の青年心理学者が、「アウトサイド・イン」「インサイド・アウト」という生き方ダイナミックスの視点から、現代大学生の生きる姿を鮮やかに解き明かしていく。