本書は、生物体を形づくる材料がどういった設計図を用いて、生体機能を果たすように組み立てられているのかということを、主に情報伝達の面から探り、あわせて「生物とは何か」の問いに答える新しいテキストである。すなわち、生物の遺伝情報をはじめ、生物体の形成過程である細胞分裂や形態形成、そして形成された生物体を制御する神経系やホルモン、免疫系、脳の高次機能などについて、多くの模式図を用いて詳説する。