江戸期の文化は輝いていた。ごく近年まで、江戸時代の文化は封建時代の醜悪なもので取るに足りない低俗なものと看做されてきた。果たして、そうだろうか。本書は、江戸学の最高権威により江戸初期から幕末までの全時代を通じて花ひらいた多様でクリエイティブな江戸文化の諸相を、綜合的・巨視的に捉え直す。