生きとし生けるもの、いづれか歌をよまざりける-日本の文学にとどまらず、ひろく日本語の歴史においても、重きをなしてきた和歌。その歴史を、額田王から和泉式部、武子内親王、俊成卿女、さらには与謝野晶子にいたるまでのすぐれた女の歌人や作品にたどり、ともに育て合ってきた男歌にも目を向けながら詠み直す。